2019年のはなし

久しぶりに(といっても1週間ぶりくらいだけど)実家に帰ってきた。
実家での暮らしについて色々と思うところがあるのは確かだが、それ以上にほっとする気持ちもあり、何だかんだ言っても私は私の部屋が好きだなと再認識した。

正直、普段とは違う環境で過ごしていた年末~年明けの間、私は恐らく大分参っていたのだと思う。特定の個人と四六時中一緒にいるという経験も初めてだったし、ちょうど私の精神の不安定さも相まって、かなり面倒な態度を取ってしまった。

「喉元過ぎれば熱さ忘れる」を365日フルで発動している私だが、さすがに今回ばかりは少し学んだ。どうやら、私は1人の時間をもつことで自分を愛することができるタイプの人間らしい。言い方を変えると、他者との時間が増えれば増えるほど自分のエネルギーが吸い取られていくとも表現できるかもしれない。

ということで、それを踏まえた上で、年始らしく2019年の目標を書いておこうと思う。

 

1.純粋に自分が好きなジャンルの映画をたくさん見る

2人で一緒にいると、どうしてもコメディとかホラーとかの娯楽映画を見ることが多いのだが、元来私はヒューマンもの、とりわけLGBTテーマの作品が好きだ。

2019年は昨年よりも週末に1人きりで過ごす時間を意識的に設けて、そこの比重をひっくり返さないようにしたい。

 

2.自室にアナログ時計を実装する

私の部屋には時計がない。けれど、私は脳みその問題で、時間の計算をする時にはアナログ時計の文字盤を見ながらではないとうまくできない。これを解決するために、2019年はきちんとアナログ時計を置くなり掛けるなりしたい。

 

3.哲学史を一から勉強し直す

昨年の暮れに少し簡単な哲学の入門書を読んでみたのだが、久しぶりにその手の分野に触れたということもあり非常に面白かった。そしてやっぱり私は面倒臭い人間なので答えの出ない問題をこねくり回すのが好きなのだと思う。

せっかく4年も哲学科に在籍していたのだからもう一度きちんと始めから勉強し直すのも良いかもしれないな、という漠然とした展望は昨年にも持っていたので、今年はそれを実行したい。

 

4.気が向いたときに変なブローチを作る

もともとレジンクラフトとかそういう細かい作業が好きなのだけれども、いかんせん私はネックレスや指輪といったアクセサリーがあまり好きでない。ギリギリ気が向いたときにピアスでもつけるかな、くらいのスタンスなので作ったところで身につける当てがないなとここ1年くらいはすっかり離れていた。

そこでふとブローチならあまり煩わしくなくつけられるかも、と思ったので気が向いたときに変なデザインのブローチをいくつか作りたいなと思った。

 

5.好きな作家のBL作品を追う

最近気づいたのだが、どうやら私はジャンル問わず「続きもの」がどうにも苦手らしい。BLの作品は一部を除いて基本的に1巻か2巻くらいで終わるものが多いので、さくっと読めるしあまりストレスがなくていい。

もともと100%の異性愛者ではない(気がしている)ためか、少女漫画などの恋愛ものはどちらかというとあまり得意ではないのだが、BLに関しては何故かすぐ感動して泣くのでやっぱりそういう情動とかインプットは大事だよなと思った。

2年前くらいまでは毎日BL漬けだったので、久しぶりにあの頃のようにBLにお金を使ってみたい。

 

6.服や化粧品への投資を惜しまない

特別服や化粧品を集めることが趣味というわけでも、余程のこだわりがあるわけでもないのだが、昨年はばたばたしていてあまり買い物に行けなかった。

純粋に買い物という行為は楽しい。2019年は昨年よりも外に出掛けて服を買ったり靴を買ったり化粧品を買ったりしたい。

 

7.好きな音楽を聴く

昨年はFoZZtoneセカイイチのコラボ盤「バンドマンは愛を叫ぶ」とa flood of circleの新体制アルバム「a flood of circle」を死ぬほど聞いたが、今年もそのようにしっくり来る曲をたくさん見つけたい。

私は別にバンドに詳しくないし聞く音楽の幅もめちゃくちゃに狭いが、それでも好きな音楽のことは胸を張って好きだと言いたいし、そういう数少ないバンドを大事にしたいのでなるべくライブにも足を運びたい。

また、こうした趣味を人に押し付けるのもやめようと思う。好きなものが全部同じである必要なんてないのだし、聞いてよかったものは一度勧めるに留めよう。

 

8.オンライン英会話で英語を勉強する

外資系で働きたいとか仕事で英語を使いたいとかそういう意識の高めな願望があるわけではなく、何となくずっともう一度カナダに行きたいと思っていて、そのためには英語ができた方が良いよなあくらいの感覚だ。

まずはどうにかこうにか半年くらいリモートで仕事をしながら滞在して、その後30になる前にワーホリに行っておこうかなという気持ちがあるので、そのために今のうちから英語を勉強したい。とは言えオンライン英会話は月額5000円くらい掛かるらしいのでこれは本当に夢である。

 

9.ソシャゲ課金を控える

ここまで書いてきた趣味は全て大なり小なりの出費が伴う。これをゲーム課金で潰してしまうのは勿体ないので、課金は最小限に留める。これについてはシンプルに強い意志で距離を置くしかないので、楽しむところは楽しみつつ他の部分にも比重を置けるようにしたい。

 

10.ご自愛精神を忘れない

こう書くと随分ざっくりしているように思えるが、冒頭でも書いたようにそもそも論として私は人と一緒にいすぎるとあまり良くないようだ。ということで、2019年は「きっちりと自分1人のためだけの時間を作る」ことを念頭に置きたい。

思い返してみると、昨年は9月頃から週末はほぼ必ず人と過ごしていた。これは私の平坦な人生においては大変喜ばしいことであり、一緒にいるのは本当に楽しいのだけれども、しかしこれがいけなかった部分も確かにあったのだろう。

確か数年前の時も、このバランスやペース配分に苦労した気がする。私は私を一番好きでいられるギリギリの距離感で人と接しなければならないのだけれども、目先の執着や寂しさのようなものでこのことをついつい忘れてしまいがちだ。なので、今年はここを意識し実行することを目標とする。

 

今年の終わりに振り返ったときに、この全部で10の項目のうち6つくらいはちゃんとできたと言えるようにしたいところだ。

年末年始にNetflixで見た映画まとめ

ラ・ラ・ランド
★3.0

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一度は見ておかんといけないかな、ということで鑑賞。
根っこの部分にミュージカル映画への抵抗のようなものがあって、それを最後まで拭い去れないままエンドロールになってしまった。

最後の2人のダンスシーンの映像はとても凝っていて楽しかったし、夢を追う2人の姿に一端に共感したりもした。けれど、だからこそあのラストに納得がいかないのだ。

ラストについては何を言ってもネタバレ不可避なので明言は避けるが、夢を追う人間と人間の話を描くなら、そこに中途半端に「男女関係」というエッセンスを加えるべきではなかったのではないかと思った。

ここ最近見た中で最も後味が悪く、これがめちゃくちゃにヒットしtsのかあという気持ちになってしまった。(これは単純に私が捻くれているからかもしれないけど)


ラブ・アクチュアリー
★3.4

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群像劇形式で画面と主人物がくるくると変わっていくのでそれぞれの物語を追うのが大変だった。(私は人の顔を覚えるのがとても苦手なので、気にならない人は気にならないのかも)

イギリス首相と秘書の恋とか、不倫(未満?)とか、人妻への恋とか、様々な愛のラッシュ。ラブストーリーの博覧会?

正直全体としてはそこまで好みという訳ではなかったのだけど、小説家の男性と家事手伝いの女性の話がとても好きで、あの2人のシーンだけ何回も見たい。

言葉が通じない2人のたどたどしいコミュニケーションもよかったし、何より原稿が湖にばら撒かれてしまった時に、女性が汚い言葉を吐きながらざぶざぶと原稿を回収するために水の中に入っていくシーンがとても美しかった。


スキン〜あなたに触らせて〜
★3.4

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「奇形」がテーマの作品。正直の映画をどう説明したらいいのか非常に悩むのだけど、あえて言うのであればどこまでも愛の話だと思う。

作中の全てがパステルピンクとパステルパープルで構成されていて、そのファンシーでリリカルな世界観の中に奇形の人々(もちろん特殊メイクだが)がたくさん出てくるという、今までに目にしたことがない世界が続く。

目のない女性と料理屋の女性の話がとても好きで、その2人の物語が非常に印象に残っている。

良くも悪くも「ありきたりな映画」ではないので、気になった人にはぜひ見て欲しいなと思う。


灼熱の魂
★3.4

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男女の双子のきょうだいが急死した母の死の謎を解いていく……という一見サスペンスのようなシナリオなのだけど、徹底的にドキュメンタリーのように淡々と編集されていて、どこまでも静かで乾いた映画だった。

後から知ったのだけど、『プリズナーズ』と同じ監督と知って膝を打った。善悪の表裏一体さとか、悪意と善意のバランスの危うさとか、そういうテーマは共通しているように思う。

宗教の話はどうしても私のような日本人には感覚として理解することは難しいのだけど、どれが生む悲しみや過激さをまっすぐに見つめている作品だと思う。


ゴーストバスターズ(2016)
★4.0

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ゴーストバスターズは本家未視聴なのだけど、そんなことは関係なしにめ〜〜〜〜ちゃくちゃ良かった。

理系女子がチームを組んでゴーストに立ち向かうっていう大筋のストーリーがもう良いのだけれど、その中での女性科学者2人の絆とかチームが出来上がっていく過程も全部秀逸で、強かでファニーな女性たちが好きな人には是非見てほしい。

特にホルツが最高! 頭が良くていつも笑っててブッ飛んでて、どこまでも自由で。

見ているだけで元気になれる最高の娯楽映画なので本当にお勧めしたい。


バック・トゥ・ザ・フューチャー
★3.6

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実は見たことのない有名作シリーズ。
何というかシナリオが過不足なく綺麗にまとまっているし、タイムパラドックスとかそんな細かいことは気にせず最後まで楽しく見ることができた。さすが名作。

マーティは身も心もイケメンでこりゃ惚れるわというところ。過去を変えたことで未来が変わるっていう御都合主義的な部分もあるのだけれど、先にも書いたようにそんなことはもう気にならない。

2回目を見るかと言われると別にいいかなというところではあるけど、見るか! と決意しないとなかなか自発的には見ない類の作品だと思うので、年始の時間のある時に見られてよかった。


追憶と、踊りながら
★3.6

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眠れなくてどうしようかなと思っていた夜に1人でひっそりと見た。

分かりきったことだが、光の中で微笑むベン・ウィショーはそれはもう美しい。恋人のケンと裸のまま語り合うシーンは本当にため息が出るほど美しくて、それらのシーンのためだけに見る価値はあるとさえ思える。

ストーリーとしては、あるゲイの英国の男性が亡くなった恋人の母(中国の人で言葉が通じない)と交流するという流れなのだけれど、一人息子への母の執着がありありと描かれている。

この母親も非常に不憫な境遇にはあるのだが、第三者から見たら彼女の言動はとても身勝手で、でもそれが現実だよなあ、という。

終盤までどこまでも平行線を辿る2人の関係性がクライマックスでほろりほろりと解けていくのが印象的だった。

 

タッカーとデイル 史上最悪にツイいてないヤツら
★3.4

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やや強面な気のいい男性2人が大学生グループに殺人鬼コンビだと勘違いされるっていうアホみたいな設定のスプラッタ映画なんだけど、馬鹿らしくてめちゃめちゃ面白かった。

勘違いでばったばったと人が死んでいくし、その描写はスプラッタにも程があるんだけど何故か笑ってしまうという。とはいえ実際何度が痛いよ~~~~~~となったのでスプラッタ苦手な人にはキツいシーンも少々ある感じ。

単なるパニックお笑い映画というだけじゃなく、ちょっと太めだけど愛嬌のあるデイルの成長物語でもある。色々とちゃんぽんな感じだけど娯楽映画として非常によくできているし最後までダレることなく楽しめるのでオススメ。

 

0104

私が本当にやりたいことは何だろう。ここ何日かはそんなことばかり考えている気がする。


文章を書くことは好きだ。映画を見ることも、音楽を聴くことも。ゲームだって好きだし、1人で好きな音楽に合わせて体を動かすことも好きだ。食べることも、寝ることも、温泉に入ることも。


好きなものはたくさんあって、そのどれもが私にとってとても大切だ。けれど、じゃあその中で自分が本当にやりたいことは何だろうと考え始めると、どうにも自分を納得させるだけの答えが出てこない。

 

彼と一緒にいるのは楽しい。多分、「彼といること」も、今の私の好きなもののうちのひとつだと言えるのだと思う。でも、これがこの先ずっと続くとしたら?  そう考えては、怖い怖いと尻込みばかりしている。


きっと、彼はこんなこと微塵も考えないだろう。そして、恐らく私はそれが悲しいのだ。


1人の人間と1人の人間が分かり合えないのは当たり前の話で、それは「私たちは違う」なんて軽々しく過信できるようなことではない。分かっている。分かっているから苦しいし、どうしてどうして、分かって欲しいと相手に縋る。それは決して無駄なことではない、そう思いたいけれど、他者と自分自身への諦めに満ちた彼の芯には私のそんな声は響かない。そんな気がしている。


一緒にいることがつらい訳でも、能動的に離れたいと思う訳でもない。彼といるのは楽しいし、彼と一緒に過ごす毎日は、きっと私にとって一生のうちにそう何度も経験できない日々になるだろう。


私が何も言わなければ、延命措置のような緩やかで穏やかな生活が続く。でも、その過程で、私は一体どうなってしまうのだろうか。自分が納得できる自分でいられるだろうか。


他者と一緒に暮らすことは、己の輪郭を少しずつ溶かしていくことだ。数年前、そんなようなことを書いたことがある。この考えは今でも変わっていない。けれど、あの時の私は、それがこんなにもざわざわと落ち着かなくなることだとは知らなかった。


1人の部屋ができれば、きっとまた違っていて、色々なことがすべて上手くいくのかもしれない。けれど、私は今溢れてしまいそうだ。


どうして分かってくれないのと喚くだけの度胸もなく、黙って日々をやり過ごすだけの静けさもない。


こういう日に限って、夜は一際に長い。

咳き込む度に体が揺れる

年の瀬感など全く感じぬまま30日になった。引きこもって映画を見てご飯を食べて寝ている。

昨日は映画を2本。『ラブ・アクチュアリー』と『あなたに触らせて』というスペイン(?)映画。どちらも別々の良さがあり、見てよかったなと思う。

ラブアクチュアリーのあのスケッチブックを持って告白するシーン、色々な映画でネタとして使われてるやつだったので、あ〜〜これか! と納得できてよかった。スケブの彼はてっきり新郎の方が好きなのかなと思っていたのでなんだそっちか……と少し勝手に落胆した。色々な愛の形を描くみたいな触れ込みなら1組くらい同性カップルがいても良かったんじゃないかなと思う。

 

2018年の終わりから2日目である今日はといえば、冒頭に書いたようにいつもと何ら変わらない時間を過ごした。

氏は未だに咳が残っていて、結構な頻度でごほごほとやっていてきつそうだ。布団に入った今もしきりに咳き込んでいる。氏は寝付くのが早いのでそこは良かったなと思うのだけれど、とは言え咳き込むタイミングで目を覚ましたりしているのでつらいだろうなとも思う。

暗闇の中でこうしてブログを書いていて申し訳ないが、私は私でまだまだ全く眠くないので、日記を書くくらいしかやることがない。

 

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夕飯はこの間のクリスマスの時の鶏肉を冷凍しておいたやつを炒めて白米に乗せて食べた。うまい。アボカドのサラダもうまい。ごま油と醤油と酢で適当に作ったドレッシングがよく合っていた。この世はでっかい宝島。

液体同士を混ぜ合わせるのは理科の実験のようで楽しいのでドレッシング作りは私が担当したが、そうやって楽しんでいる間に肉と目玉焼きが焼かれていたのでつくづくありがたいシステムだなあと思う。

 

食後は『灼熱の魂』という映画を見た。よく出来ていたが、やや冗長なのと、サスペンスを期待していたので若干の肩透かしを食らう。雰囲気はオールドボーイに近い。あれをもう少し静かにした感じ。どちらかというと1人でゆっくり見た方が良いタイプの映画だなと思った。

映画を見終わったあと、少し歌って揺れていたら楽しくなってきて、そのまま氏に雪崩れ込んだら「鬱陶しい〜」と言われた。確かにそれはそうだな、と思ったのですぐに離れた。

 

夕方、少し将来のことについて話した。私は様々なことに終わりがないのが不安だ、といった話をしたところ「期間を区切って話し合いの場を設けよう」ということになり、それは大変よいことだなと思った。

一緒に暮らすのは簡単なことではない。お互いの仕事のことや引越しのことなどを考えると、まずはタイミングよなあという気持ちになる。それがいつになるかは分からないけれど、どこかでいい感じに擦り合わせられたらいい。

 

明日は年末年始の食糧等々の買い物に行って、夜は近所の神社に初詣に行こうかという話になっている。ザ・大晦日。こういうザ・大晦日という感じの12月31日は本当に久しぶり(というか初めてかもしれない)なので柄にもなくわくわくしている自分がいる。

咳き込む氏の額を撫でながら、終わりのない毎日が続くのはやっぱり怖いなあと思った。

「人生、どうとでもなるな~」と思っていたらハイボール1杯に負けた

寒さのせいか全くもって布団から出ようという気が起きず、昼過ぎに起床。17時から寿司の食べ放題に行く予定だったのであまり食べない方が良いよな、と思いワッフルと青森で買ったホタテの干したやつを適当に食べた。

だらだらしていたら14時。Twitterでフェイクファーに猫用のスリッカーブラシをかけると復活するという言説を見かけたので実践。確かに綺麗になった。結局そのコートは着なかったのだけれど、お手軽にフワッとしたので良しとする。

夕方、待ち合わせ。遅刻。つくもさん(唐突に固有名を出す)との待ち合わせは常にどちらかが遅刻するのが定石だが、最近はずっと私だけ遅刻しているような気がする。申し訳ない。しかし多分直らない。これはもう出生時に体内に組み込まれたシステムエラーです。

ちなみにこのつくもさんというのは先日TCG界隈でブログがバズった人である。
事情をよく知らない人間でももれなく「良い話だなあ」と思える良い話なので、界隈の人がたくさん読んでくれたようでよかったよかったと思う。

kujirrr.hatenablog.com

 

神楽坂をきちんと歩くのは初めてで、本当に坂なんだなあと感心した。名は体を表すとはこういうことだなと思う。

歩いているとつくもさんが「数年前の雪の降るクソ寒い日に元彼がいきなり『絨毯を買いに行きたい』と言い始めて雪の積もる中買いに行ってブチ切れたことがあった」みたいな話をし始めたので笑った。人生とはつくづく積み重ねだよなあと思う。街を歩いているとふっと前に付き合っていた人との思い出のようなものが蘇ってくる瞬間があるけどあれは勘弁してほしいよね、みたいな話をした。あの急にふわっと匂ってくるみたいな一瞬は油断しているときにくると気持ちがウッとなる。

予約していたのは神楽坂すしアカデミー。寿司職人の学校の生徒さんが握るちゃんとした寿司が格安で食べられるという、我々のような金なし族にはありがた~いお店だ。

色々食べた。食べながらたくさん話をしていたせいか正直あまり記憶がないのだが、ホタテが大層うまかったことは覚えている。ねぎとろも良かった。ただ、初手でとびっこ・ねぎとろ・納豆という100円回転ずしセットを食べてしまったのは少し失敗だったかもしれない。いくらとかえんがわとかそういうのを食べておけばよかった。

寿司の食べ放題に来ているのに味噌汁とか茶碗蒸しとか枝豆とかそういう箸休めメニューをばくばく食ってしまったこともあり、あまり寿司をたくさん食べたな~~という気持ちにならないまま気付いたら食べ放題の時間が終わっていた。

茶碗蒸しの器が小さくてめちゃくちゃかわいかったので思わず写真に撮った。こういうささやかな「かわいっ」と出会う瞬間は何度経験してもいい。

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かわいっ

お手洗いから帰ってきたつくもさんが「トイレの貼り紙が面白かった」というので聞くと、注文用のタブレット端末の説明がおかしいとのことでわざわざ写真を撮ったという。

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軍艦は、軍艦でございます。

突然のトートロジー。軍艦は、軍艦でございます。何の説明にもなってないというか、こう書くしかなかったんだろうけど、非情に趣があっていいですね。

 

それから18時半頃に退店して、コーヒーを飲みながらしこたま喋った。やはり気の合う人と話すのはいい。単純に楽しいし、しょうもないことでゲラゲラ笑っているだけで「人生、どうとでもなるな~」と思える。

私は別に結婚というものをそこまで重く捉えていないので、よっしじゃあ部屋の掃除すっか~くらいの重みで結婚すっか~と言ってしまうのだが、これを頭ごなしに否定されないというのは意外と珍しいことだと思う。大抵の場合、一瞬場が「えっ」という空気になる気がする。

別に離婚しちゃいけない訳じゃないんだし何もそこまで身構えることだろうかと常々思っているのだけれど、その辺りの感覚は分かって貰えないことも多々あるような気がする。
ちなみに私はこういう点についてだけはやると決めたことはさっさとやるきらいがあるので(仕事や私生活ではやるべきことを後回しにすることが多い)、既に自分がつけたい結婚指輪のブランドも決めている。私はしつこいしそれなりに重い女です。

私はとにかく「終わりがない」ということが恐ろしい。であれば、結婚というとりあえずのゴールを設定することで気持ちの負荷を減らしていきたいというのが今のお気持ちだ。

 

22時頃に帰宅していると、唐突に頭がズキズキと痛み始めた。クリスマス前後の2、3日間はずっと風邪を引いている人と一緒にいたので、ついに私のところにも来たかと本気で身構える。

電車に乗っている間、頭痛はどんどんひどくなっていく。酒のせいかとも思ったが、ハイボール1杯でこんな風に頭が痛くなるだろうかと思い直し、これは絶対に発熱ムーブだと確信した。最寄り駅に着いてすぐにコンビニで冷えピタとポカリを買い、バスに乗って帰宅。

頭痛がひどすぎてとても風呂に入れるような状態ではなく、マッハで化粧を落とし洗顔して歯を磨いた。冷えピタも貼った。風邪薬も飲んだ。枕元にポカリも置いた。

さあ寝るぞというタイミングで避けられまいと熱を計る。体温計がピピピッと鳴ったので小さな液晶窓を見たら35度だった。一瞬何が起こっているのか分からなかったが、35度であった。その後3種類くらいの別の体温計でも計ったが、いずれにせよ35度台を越えなかった。

こんなに頭が痛いのに熱がないのはダウト、と思いながら頭いて~~~~~と喚きつつ布団に入ったが、頭が痛すぎて眠れない。頭が痛すぎて眠れなかったので氏に「頭痛いよ~~~~~」「頭痛くて寝れん」と内容/zeroのコメントを連投し(いかんせん頭が痛かったのであまり明瞭な記憶がない)、朝起きてから自分で見て「いやTwitterに書けよ」と思った。TwitterとLINEの境目が曖昧なのは最早お家芸だ。

結果、朝起きてもやはり35度台しかなく、結局私は1杯のハイボールに負けたのだなと結論づける他なかった。普段はドのつく頻尿の私だが、昨日は何故か全く尿意を感じず飲みながらトイレに行かなかったので、そのせいで頭にアルコールが回ったんだろうなと思うことにした。

年末は北千住で過ごすことになっていたので、ひとまず熱を出してダウンという最悪の結果にならなくて良かった。旅行から帰ってきて同行者が喉風邪に倒れ、その数日後には年末の渋谷という超ド級の人込みに繰り出したりもしたのに、今日も今日とてピンピンしている。

お昼はインスタントラーメン。ラ王の味噌。己の強靭な免疫力に感謝しつつラーメンを啜り、明日からの荷造りをしようと思う。