参鶏湯に鷹の爪を入れ過ぎてはいけない

一昨日、1600円のパンケーキを食べた。

おいしかった。だが量が多かった。
甘いものは嫌いではないのだが、いかんせん量が食べられない。ケーキは半分で満足するし、洋酒の風味やナッツなどもあまり好きではないので、基本的にシャレオツなスイーツは胃が頑なに受け付けてくれない。

パンケーキ屋の向かいに安いお惣菜屋さんがあるのは確実に我々に財布を出させるための巧妙なトラップとしか思えなかったが、ならはめられてやろうじゃないのと唐揚げと焼き鳥を買って食べた。べらぼうにおいしかった。1600円のパンケーキは1本50円の焼き鳥に負けたのだ。そういうこともある。Life is beautiful.

 

冬、それは鍋の季節。という訳でパンケーキでもたれた胃を抱えながら粛々と鍋の準備をする。参鶏湯である。

白菜、水菜、ニラ、ネギ、エリンギ、鶏肉ときて何かが足りないことに気付いたのはもう買い物を終え帰宅した後だった。ハッとして言った。

「豆腐を買えばよかったね……!」

自分の口から思ったよりも大きな声が出てびっくりしたが、それくらいハッとしたのだ。何せ私は鍋の具材では肉の次に豆腐が好きだ。

豆腐のない参鶏湯はやはり少し味気なかったが、2時間ほど煮込んだ手羽はいい具合に柔らかくなっていたし、キノコ代表として投入したエリンギも美味しい。

ただひとつ少し失敗したことがあるとすれば、後先考えずにまあまあの量の鷹の爪を投入してしまったことだ。

そのせいで参鶏湯にしてはホットなお味になってしまったし、スープを嚥下した後の喉に刺すような刺激があった。(「頭痛が痛い」と同様の現象が起きている文面)

 

でも、冬はやっぱり鍋である。無印良品やカルディコーヒーにはなかなか珍しい鍋スープが売っているので、色々試してみようと思う。

次は勇気を出してビスク鍋なるものに挑戦してみようかとも話したが、洋風スープに合う具が分からないから難しそうという結論に落ち着いた。