唐辛子は野菜です

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先週の水曜日、生まれて初めてブータン料理を食べた。そもそもブータン料理と聞いてもどういうものなのか皆目見当がつかないのが普通だと思う。

一言で説明すると「唐辛子がめちゃくちゃに入った辛くて旨い肉と米」みたいな感じなのだが、スペアリブ(写真の左の方の肉の塊)が非常においしかった。あと餃子のようなもの(モモ?)もうまい。肉と小麦粉の組み合わせでうまくない訳がない。

店内に置いてあった「地球の歩き方 ブータン」に記載されていた『唐辛子は野菜です』というパワーワードには恐れおののいたが、食べてみると意外とそうでもないというか、普通にいけたしおいしかったのでぜひ。
でも最終的に私の中で優勝したのはラッシーだった。ラッシー、総合的にめちゃめちゃおいしかったです。

 

仕事の方にも大分慣れてきて、毎日楽しいなあと思いながら働いている。それは多分すごくありがたくて得がたいことなので、自分にできる範囲で頑張ろうと思いつつ粛々と働く。

身体のこともあるし無理をしないようにと思ってここ最近は毎日23時までには寝るようにしている。そうすると比較的朝が楽なのと、「早く寝たぞ!」という己への免罪符のようなものが獲得できていい。昼間にいくら眠くても、前の晩に早く寝ているのだからそれは自分のせいではないという心持ちでいることができるというのは大きい。

まだまだ人に読んでもらうようなレベルではないけれど、文章を書いたり、色々な人に会ったり、毎日がめまぐるしく過ぎていく。午後9時現在で既に眠いので、程よい疲れが正しく蓄積しているのかもしれない。それはすごく良いことだと思う。

 

昨日はものすごく久しぶりに写真に写った。プロのカメラマンの方に写真を撮られるなんて、成人式の前撮り以来ではないだろうか(そもそもそんな経験は人生にそう何度もあるものではない)。

写真があまり好きではないので、顔が写らないというのはとてもありがたい。と同時に、本当に最近きちんとした写真を撮っていないので、今死んだら葬式に飾る写真が全くなくて親族が困るだろうなと思った。

その瞬間がそのまま残るという意味で、写真ってやっぱり特別なものだよなあと思う。例えニコアンドでセールになっていたニットとめちゃめちゃ安く買ったスカートで写っていたとしても……。

すごく綺麗に撮ってもらったので(繰り返すが顔は写っていない)、記事になるのが楽しみだ。

 

日曜日、住む家が決まった。この物件が非常に面白くて、いろいろと書きたいことはあるのだけれど、これは実際に引っ越しが終わった後にしよう。

ただ、すごく私が好きそうというか、自分に合っているなと思える物件が見つかって本当によかったし嬉しい。そして、それを相手も気に入ってくれて、何の衝突もなく満場一致で気持ちよく決められたのもよかった。

引っ越しはほとんど初めてなので、来月は少しばたばたしそうだ。けれど、去年の年末からいろいろなことが一気にいい方向に動き始めていて、のっておかないと損だなと思っている。

自分と一緒に暮らすことを選択してくれる相手がいるというのはありがたいことだ。私には大した金も人脈も容姿も清い心も備わっていないが、多少のユーモアなら用意できそうだし、どうにかこうにかして楽しませるということは忘れないようにしたい。

本当はこういうことを面と向かって本人に伝えるべきなのだけれど、そういう点について私はどうにも駄目だ。すぐに茶化すし、面白くしようとしてしまって、本人にも他の人にも本当の気持ちを伝えられないでいる(そもそも本当の気持ちなんてあるのか?)。

せめて、どんな小さなことでもありがとうございますと感謝の気持ちを伝えることだけはできたらいいな、と思った。

そこで楽しくやっていくしかない

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時計を買った。刑務所のように必要最低限のものしかない自室が華やいだらいいな、とそんなことを思ってうきうきしながら持ち帰ったが、私はすこぶる詰めが甘いので壁に掛けるための道具がないことを忘れていた。

せっかく一目惚れして買ったのに、と残念に思いながら、仕方なく平置きされた時計の動かない針を見ている。これが動くのはいつだろう。壁に刺すピンくらいさっと買えばいいものを、「また今度でいいや」が積み重なって今に至る。

そんな風に考えていたのがつい4日前くらいのこと。人生とはまこと面白いもので、気付いたらトントン拍子に自分を取り巻く世界は変わっていく。それこそ坂道を石ころが転がっていくが如く、気付いた時には「あ、こんなところまで来たんだな」と後ろを振り返って懐かしくなったりするものだ。

恐らくなのだけれど、私は近いうちに家を出ることになるらしい。らしいというか、多分、十中八九そうなる。3日前にそう決まった。転職が決まった昨年末から、何だかずっと下りっ放しのジェットコースターを眺めている気分だ。

「将来的に、どこかのタイミングで一緒に暮らしましょう」

以前、そんなようなことを言ってくれたことがあった。私はと言えば、自分から「家を出たい」と打診したくせ、そのタイミングが今になるとは思っていなかった。

私がもう大分長いこと家族との接し方について少なからず頭を悩ませていることを理解した上で、そこから物理的に抜け出したいという意志を汲んでくれようとしている。それは何てありがたいことだろう。むっとすることも指をさして非難したくなることもあるけれど、私に向かう純粋な好意に感謝することだけは忘れてはいけない。そこだけは忘れたくはない。

生きていくだけ。あとはもう、生きていくだけだ。最近はそんな風に思う。自分で納得のできる仕事があって、少しずつだけど、決して上手ではないけれど、新しい家も作っていって。あとはもう、そこで楽しくやっていくしかない気がしている。

買った時計に、まだ電池は入れていない。新しい部屋ができたら、そこで初めてちゃんと動かしてみればいい。

息を吸うともれなくむせる

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働きはじめて1週間が経った。

取材先に同行させて貰えたり、出先でおいしいカフェを見つけてはしゃいだり、歓迎会でチームのメンバーとお酒を飲んだり、なんだかジェットコースターのような5日間だった。

 

新しい会社にも少し慣れることができてよかったな〜と思っていたら、気が緩んだのか昨日からまたも体調を崩している。新年初寝込み。こう書いたところでさして嬉しくないし何より全くめでたくない。

 

喉をやられた。声が出ない、というのは不便だ。ここまで喉がカッスカスになってしゃがれ声しか出ないのは5年ぶりくらい、下手したらもっとかもしれない。

伝えたいことが伝えられないというのは非常に歯がゆい。息を吸うと咳が出る、声を出そうと口を開くと咳が出る、ここ2日くらいはずっとそんな調子だ。自由に喋れて歌えるのは当たり前じゃないんだなあ、なんて月並みなことを思う日々である。

とにかく喉が気持ち悪く、だらだらと微熱も続いていてやることがないので、父の買ってきてくれたスポーツドリンクをがぶ飲みし、ゼリーを流し込み、あとはひたすらに寝ている。

 

もっと書きたいことややりたいことはあるのだが、いかんせん体が言うことを聞かないので取り急ぎこうして日記をつけている。

この間お邪魔したお店でとても綺麗な時計をお迎えさせていただいたので(これで今年の抱負のうちの1つは早速達成できて安心している)、次はそれについて少し時間を掛けて書こうと思う。時計だけに(?)。

新しい会社で働き始めました

月曜日から新しい会社にお世話になっている。その関係で久しぶりにばたばたとしていて、なかなかゆっくり文章を書いたり映画を見たりできていないけれど、新しい環境は刺激的で気持ちとしては調子がいい。

今の会社で殊に気に入っているところは、決まった席で作業しなくてもよいというところだ。私の肉体は周りに人がいるだけで著しく集中力を損なう不親切設計なので、周りに人が少ないスペースでのびのびと作業できるという点は非常にありがたい。

前職との違いであっぷあっぷしている部分もまだまだたくさんあるけれど、それ以上にわくわくしている部分も大きい。少しずつ慣れていけたらいいなと思う。

 

目下の心配事は、会社近くのナチュラルローソンで何かにつけて散財してしまいそうなことだ。出社数日目にして既にグミやらクッキーやらを無駄に買っている。これを続けていたら破産するぞ、と財布の紐を締めた(つもり)。

 

通勤時間が倍に増えたことについては、今のところ特別苦痛には感じないが、単純に仕事のしやすさという観点ではやっぱり近い方がいいなというのは感じている。やむを得ない残業をするにも家までの距離は明確にネックになる。これからバリバリやっていくのであればやはりどこかで近くに越した方が良いかもしれない。

とはいえまあそこは3月末までに話し合うことになっているし、今はそんなに考えても仕方ないかな、と思うことにする。

 

週末をとても楽しみにしている。

土曜は中学校の頃の友だちと、日曜は大学の友達と会うことになっている。

双方積もる話があるはずで、私は基本的に人とあーでもないこーでもないと色々な話をするのが好きなので(人といること自体が苦手な場面が多いわりに)、たまに巡ってくるこういう機会を待ち遠しく思っている。

 

2019年のはなし

久しぶりに(といっても1週間ぶりくらいだけど)実家に帰ってきた。
実家での暮らしについて色々と思うところがあるのは確かだが、それ以上にほっとする気持ちもあり、何だかんだ言っても私は私の部屋が好きだなと再認識した。

正直、普段とは違う環境で過ごしていた年末~年明けの間、私は恐らく大分参っていたのだと思う。特定の個人と四六時中一緒にいるという経験も初めてだったし、ちょうど私の精神の不安定さも相まって、かなり面倒な態度を取ってしまった。

「喉元過ぎれば熱さ忘れる」を365日フルで発動している私だが、さすがに今回ばかりは少し学んだ。どうやら、私は1人の時間をもつことで自分を愛することができるタイプの人間らしい。言い方を変えると、他者との時間が増えれば増えるほど自分のエネルギーが吸い取られていくとも表現できるかもしれない。

ということで、それを踏まえた上で、年始らしく2019年の目標を書いておこうと思う。

 

1.純粋に自分が好きなジャンルの映画をたくさん見る

2人で一緒にいると、どうしてもコメディとかホラーとかの娯楽映画を見ることが多いのだが、元来私はヒューマンもの、とりわけLGBTテーマの作品が好きだ。

2019年は昨年よりも週末に1人きりで過ごす時間を意識的に設けて、そこの比重をひっくり返さないようにしたい。

 

2.自室にアナログ時計を実装する

私の部屋には時計がない。けれど、私は脳みその問題で、時間の計算をする時にはアナログ時計の文字盤を見ながらではないとうまくできない。これを解決するために、2019年はきちんとアナログ時計を置くなり掛けるなりしたい。

 

3.哲学史を一から勉強し直す

昨年の暮れに少し簡単な哲学の入門書を読んでみたのだが、久しぶりにその手の分野に触れたということもあり非常に面白かった。そしてやっぱり私は面倒臭い人間なので答えの出ない問題をこねくり回すのが好きなのだと思う。

せっかく4年も哲学科に在籍していたのだからもう一度きちんと始めから勉強し直すのも良いかもしれないな、という漠然とした展望は昨年にも持っていたので、今年はそれを実行したい。

 

4.気が向いたときに変なブローチを作る

もともとレジンクラフトとかそういう細かい作業が好きなのだけれども、いかんせん私はネックレスや指輪といったアクセサリーがあまり好きでない。ギリギリ気が向いたときにピアスでもつけるかな、くらいのスタンスなので作ったところで身につける当てがないなとここ1年くらいはすっかり離れていた。

そこでふとブローチならあまり煩わしくなくつけられるかも、と思ったので気が向いたときに変なデザインのブローチをいくつか作りたいなと思った。

 

5.好きな作家のBL作品を追う

最近気づいたのだが、どうやら私はジャンル問わず「続きもの」がどうにも苦手らしい。BLの作品は一部を除いて基本的に1巻か2巻くらいで終わるものが多いので、さくっと読めるしあまりストレスがなくていい。

もともと100%の異性愛者ではない(気がしている)ためか、少女漫画などの恋愛ものはどちらかというとあまり得意ではないのだが、BLに関しては何故かすぐ感動して泣くのでやっぱりそういう情動とかインプットは大事だよなと思った。

2年前くらいまでは毎日BL漬けだったので、久しぶりにあの頃のようにBLにお金を使ってみたい。

 

6.服や化粧品への投資を惜しまない

特別服や化粧品を集めることが趣味というわけでも、余程のこだわりがあるわけでもないのだが、昨年はばたばたしていてあまり買い物に行けなかった。

純粋に買い物という行為は楽しい。2019年は昨年よりも外に出掛けて服を買ったり靴を買ったり化粧品を買ったりしたい。

 

7.好きな音楽を聴く

昨年はFoZZtoneセカイイチのコラボ盤「バンドマンは愛を叫ぶ」とa flood of circleの新体制アルバム「a flood of circle」を死ぬほど聞いたが、今年もそのようにしっくり来る曲をたくさん見つけたい。

私は別にバンドに詳しくないし聞く音楽の幅もめちゃくちゃに狭いが、それでも好きな音楽のことは胸を張って好きだと言いたいし、そういう数少ないバンドを大事にしたいのでなるべくライブにも足を運びたい。

また、こうした趣味を人に押し付けるのもやめようと思う。好きなものが全部同じである必要なんてないのだし、聞いてよかったものは一度勧めるに留めよう。

 

8.オンライン英会話で英語を勉強する

外資系で働きたいとか仕事で英語を使いたいとかそういう意識の高めな願望があるわけではなく、何となくずっともう一度カナダに行きたいと思っていて、そのためには英語ができた方が良いよなあくらいの感覚だ。

まずはどうにかこうにか半年くらいリモートで仕事をしながら滞在して、その後30になる前にワーホリに行っておこうかなという気持ちがあるので、そのために今のうちから英語を勉強したい。とは言えオンライン英会話は月額5000円くらい掛かるらしいのでこれは本当に夢である。

 

9.ソシャゲ課金を控える

ここまで書いてきた趣味は全て大なり小なりの出費が伴う。これをゲーム課金で潰してしまうのは勿体ないので、課金は最小限に留める。これについてはシンプルに強い意志で距離を置くしかないので、楽しむところは楽しみつつ他の部分にも比重を置けるようにしたい。

 

10.ご自愛精神を忘れない

こう書くと随分ざっくりしているように思えるが、冒頭でも書いたようにそもそも論として私は人と一緒にいすぎるとあまり良くないようだ。ということで、2019年は「きっちりと自分1人のためだけの時間を作る」ことを念頭に置きたい。

思い返してみると、昨年は9月頃から週末はほぼ必ず人と過ごしていた。これは私の平坦な人生においては大変喜ばしいことであり、一緒にいるのは本当に楽しいのだけれども、しかしこれがいけなかった部分も確かにあったのだろう。

確か数年前の時も、このバランスやペース配分に苦労した気がする。私は私を一番好きでいられるギリギリの距離感で人と接しなければならないのだけれども、目先の執着や寂しさのようなものでこのことをついつい忘れてしまいがちだ。なので、今年はここを意識し実行することを目標とする。

 

今年の終わりに振り返ったときに、この全部で10の項目のうち6つくらいはちゃんとできたと言えるようにしたいところだ。