顔が見えないのはこわい

f:id:ynynmsms:20181228161841j:image

仕事がなくとも毎朝7時半くらいに目が覚めるのだけれど、その時間に起きても特にやることはないなと思って瞬時に二度寝をしてしまい、結局毎日10時半とかそれくらいの時間にしか起きられていない。

26日は文章を書いたりだらだらしているうちに15時くらいになって、叔母がやって来た。年末の風物詩、年賀状を我が家で印刷するためである。どういうわけか毎年この作業は私の分担になっていて、年末になると無料のテンプレートに住所や文面を文字入れしてそれを印刷するところまでを私が行うことになる。

叔母にはいつも旅先のお土産をたくさん頂いているので仕方ないな、と思いつつ淡々と作業した。報酬として高級スーパーのゼリーとかドライフルーツとかを食べさせてもらったのだが、これはいつまで続くんだろうと多少げんなりしないでもない。来年には家を出ていたいところだ。

クリスマス仕様の青いチョコレートも貰った。食べた。クリスマスは1日過ぎてしまっていたけれど、そんなことはお構いなしにおいしかった。

親戚付き合いとかそういうものに対するモチベーションが地を這っているタイプの人間なので、正直に言ってこういった行事からはさっさと開放されたい。申し訳ありませんが辞めさせていただきます、とさっさと離脱できないのが血の繋がりの面倒なところだ。私は将来この親族の墓に入るつもりもないし、樹木葬か海への散骨と決めているので、少しずつ切り離してほしいなと常々思っている。

そういう様々なしがらみを面倒くさいと思わない人たちはすごいなと思う。煽っている訳でなく、自分とは全く違う生き物だと思うので、シンプルにすごいなと感じるのだ。

夜は氏と少し連絡を取った。熱が38度あるのに会社には行っているらしい。大変だなと思った。

ゆくゆくは一緒に暮らしてみようという話になっているものの特に進展がないので少し訊いてみると、共有しなくてはならない事案があったのだがそのことをすっかり忘れていたらしい。忘れてたんか~~いと思ったので忘れてたんか~~いとそのまま伝えた。

この間の冷戦の件も含め、年末は少しその辺りの話を対面ですることになりそうだ。それは多分よいことなので、私も変に感情的になっていたずらに相手を攻撃するようなことはしないようにしようと思った。

 

明けて27日。早く起きて郵便局に行こうと思っていたのだけれど、結局二度寝した。有言不実行の権化。生活がままならないのは私の怠惰ではなく根本的な身体機能のせいだと思いたい。

そもそも郵便局に行かねばならないのはカード引き落としのために口座にお金を入れておかなければいけなかったためなのだけれど、結局郵便局に着いた頃にはすべてが終わっていた。辞めた会社から雀の涙ほどの寸志が間一髪のタイミングで振り込まれていて、引き落としは恙なく終了していたのだ。ありがとう。

ちなみにこの寸志は本当に雀の涙ほどだったのでほんの少し今回の旅費の足しになりました。あとは家に入れる生活費に消えた。そんなもんです。この世はお金が全てではないから……と己に言い聞かせ、12時頃帰宅。

13時半くらいまで旅行の話を書いた。書くのはやっぱり楽しい。年末年始は人の家に泊まりっぱなしだけれど、ちゃんとタブレットを持って行って寝る前の30分から1時間くらいの時間を使ってここに日記を書こうと思った。

夜は大学時代のバイト先の忘年会。OGなどは私ともう1人の友達しか来ていないし、知っている人間は去年よりもさらに減っているのだが、何故か今年も呼んでもらったのでせっかくだしと出掛けた。

OGにも関わらず、じゃんけん大会で勝ち進んでバスボムなどを勝ち取ってしまった。出しゃばり過ぎたな……と少し反省していると、友達がビンゴ大会で1位になったので思い切り笑った。

あまりにも現役の子たちに申し訳ないから来年からは参加を自粛しようという話をしながら帰宅。

友達にはここ最近あったことをたくさん聞いてもらって、私では思いつかないような観点の意見をもらい、やはり人と話すのは良いことだなと再認識した。

友達とは「やっぱり対面で話さないと駄目だよね」という話もした。その通りだと思う。顔が見えないと、相手が笑っているのか悲しい顔をしているのか、そんなことすら分からないのだよなあと当たり前のことを思った。

貰ったバスボムを開けたら、海外のオーガニック系のやつのようだった。使うのが楽しみだなあと思いながら、深夜1時過ぎに寝た。

ランプの宿に泊まって海産物を貪った話

f:id:ynynmsms:20181227122329j:plain

12月末の青森は思っていたよりも寒くなかった。
東京駅から新幹線で3時間。わりとあっという間だった。

道中ではNetflixティム・バートンの『コープス・ブライド』を見た。予想通りに映像が凝っていて面白かったので、2人とも普通に集中した。

今回の旅の目的はとにかく「ランプの宿・青荷温泉に泊まる」というところにあったので、1泊2日の時間の大半は電車に乗ってえっちらおっちらと移動ばかりしていた。

青荷温泉は、何というか、めちゃくちゃ山の中にある。青森から弘前まで行って、そこからまた電車に乗って、バスを乗り継いで。朝の8時半過ぎに東京駅を出たにもかかわらず、途中電車待ちの時間などもあったので、青荷温泉に着いたのは夕方の17時前くらいだった。


青荷温泉のことは2、3ヶ月前くらいに東京別視点ガイドを見ている時に見つけて、せっかくなら行ってみたいと氏に提案したのだった。

www.another-tokyo.com

書いていて思ったが、そもそも何故今回の旅行が決まったんだったろうか……そんなに前の話でもないのにそれすら思い出せない。人の記憶は本当に儚い。私は普段氏の記憶力のなさ(というよりも覚えておく気のなさ)に対しもやもやすることがあるけれど、あまり人のことは言えたもんじゃないなと思う。


さて、青荷温泉の話をする。率直に言えば、あのお宿はある種のテーマパークだ。温泉旅館に泊まったというよりも、ランプの明かりのみで生活するという体験を得に行ったという印象が強く残る、そんな宿泊体験だった。

ランプの宿という名に偽りはなく、館内は屋内の大浴場から客室、大広間まで全てランプの明かりしか灯っていない。要するに、電気とかコンセントとかそういうものが一切ないのだ。

浴場にはシャワーもない。桶でひたすらに湯を汲み頭を流す。これも体験としては面白い。毎日やるとなるとキツいけれど。
トイレや洗面所は共用。お湯などという概念は存在していないので、皮膚が切れるんじゃないかという冷たさの水で歯磨きをした。

f:id:ynynmsms:20181227122740j:plain

客室は必然的にストーブのにおいで満ちている

氏がトイレについて「きちんとウォシュレット付きで便座はあたたかかったんだけど、そこの部分はユーザービリティに配慮していて面白い」と言っていて、確かにその辺りもテーマパーク感を助長しているような気がする。
あと、氏曰く、トイレのコンセントでスマートフォンを充電している輩がいたらしい。とんだ猛者である。その行いにハーと感嘆すると同時に、この人めちゃくちゃトイレのこと話すなと思った。

そんな訳でトイレについては近代的な青荷温泉だが、当然客室にはコンセントなどなく、石油ストーブの前で懸命に髪を乾かすしかないので髪の長い人は大変だろうなと思う。

 

夕食は他の宿泊客の皆さんと一緒に広間で頂いた。岩魚が集団で焼かれていたり、鴨鍋がおいしかったり、へーとかはーとか言いながら楽しく食べた。

f:id:ynynmsms:20181227122508j:plain

くべられた岩魚の群れ

f:id:ynynmsms:20181227122511j:plain

ザ・旅館飯

食事のあと、薄暗い部屋の中で缶チューハイで乾杯した。ほろ酔いガチ酔い勢の私は案の定1缶でべろべろになり、それが落ち着いた頃に露天風呂に向かった。やっぱり山だから月が近いですねえという話をして、ストーブを消して寝た。


ランプを消したらいけないということで、薄明りの中で寝る感じになったのだけれど、これが想像以上にぐっすりとはいかず2人ともあまり眠れなかった。眠い眠いと呪詛のように呟きつつ、2人で朝風呂へ。

青荷温泉は敷地内に小さな浴場が4つあって、それも関係しているのだろうけど、夜寝る前に入った時も朝入った時もお風呂は貸し切りだった。もしくは我々の行動パターンが余程他の皆さんとは違っていたのだろうか。そこは謎であるが、貸し切りは嬉しいので問題はない。

f:id:ynynmsms:20181227122617j:plain

ド小食なのでこの量の白米にもヒイヒイ言いました

和の朝ごはん。お味噌汁が本当においしくてびっくりした。もっと旅館の方に聞こえるようなクソデカい声で「おいしい!!!!!!」と言っておけばよかったと思うくらいおいしかった。実際のところは心の中で「あっうめっ!」と一言漏らしただけである。感情がうまいこと外に出ていかない身体構造で申し訳ない。

f:id:ynynmsms:20181227122819j:plain

宿の入り口にあった趣あるストーブ

f:id:ynynmsms:20181227122926j:plain

青荷温泉湯けむり殺人事件」が始まりそうな写真になってしまった

 

そんなこんなでチェックアウトをして、またシャトルバス→何がしかのバス→電車と乗り継いで青森駅へ。

青森駅の近くには「A-FACTORY」というシードル工場とおみやげ屋さんが一体となったサイコーの施設があり、そこでお高いハンバーガーなどを食べておみやげをしこたま買った。

アップルティー、うまい。シードル、うまい。ドライりんご、うまい。りんご飴キット、楽しくてうまい。

乾燥りんご、軽い気持ちで1袋だけ買ったのだけれど、本当においしくて食べながらどうにか通販できないか2人で探したが駄目そうだった。悲しい。うまいものにはそれ相応の対価が必要なんだろうな。青荷温泉では「今度は秋の紅葉シーズンに来たいですね」と氏が言っていたので、またリベンジしたい。

ところで話は脱線するのだけれど、旅行中に何度か「今度はどこどこに行きたいね」といった話が出ることがあって、それが素直に嬉しいというか良いことだなと思ったのを思い出した。少なくとも、氏の中ではすぐにハイさようならということではなさそうだ。いや、何も考えてないだけかもしれないけど。

f:id:ynynmsms:20181227123138j:plain

この乾燥させたりんごが本当においしかった

シードルの話をしよう。このA-FACTORYにはシードルの試飲をするためのマシンが設置されていて、3種類ほどのメーカーのシードル(各ドライ、スタンダード、スウィート)を飲み比べできるのだ。

その試飲方法が面白く、売店で300円とか600円のカードを購入すると、そのカードの金額分の分量が飲めるという仕組みになっている。

人がいたのでマシン自体の写真は撮らなかったのだけれど、マシンの横がちょっとしたラウンジみたいになっていて、ゆっくりと座って試飲できるのもよかった。

f:id:ynynmsms:20181227123724j:plain

例によって全部飲み干した後の光景

 

たんまりとおみやげを買って一息ついて、この時点で既に13時半とかそれくらいになっていた。そこからまた1時間半ほど鈍行に乗って八戸へ向かう。

我々は八食センターを目指していた。八食センターとは市場で買った海産物を七輪でその場で焼いて食せるという魔の空間なのだが、こちらも東京別視点ガイドに詳しいので興味のある方はそちらを覗いてみてほしい。

www.another-tokyo.com

 八戸駅は閑散としていた。駅から八食センターまでは100円バスが出ているのだけれど、午後16時半過ぎ、そのバスに乗っていたのは我々2人だけだった。

八食センターは18時で閉まる。着く頃には17時前になっているであろうこともあり「もしかして今更行ってももう何も残っていないんじゃ……」とかなりソワソワしていたのだが、結論から言うと、それは杞憂で済んだ。

f:id:ynynmsms:20181227124428j:plain

計2000円ちょっと 恐ろしい世界だ

ホタテを、イカを、エビを、しこたま食べた。わりと閉店ギリギリに滑り込んだ形だったので、八食センターではこの1枚しか撮っていない。撮る時間があったら焼いて食う、あそこは戦場だ。

比較対象がないので何とも言えないが、このサイズのホタテが6枚で1000円。おかしい。物価がねじれているとしか思えない。本当にここは此岸か?

上の方で焼かれているのはホンビノス貝。初めて見る貝だったので何だその名前は……と思いましたが味は歯ごたえがあって大きいアサリという感じで美味でした。

滑り込みだったのでお酒も飲めず、八食センターはぜひまた余裕をもってリベンジしたいと強く心に誓った。青荷温泉とセットだとまた同じ轍を踏む気しかしないので、今度は八戸近辺の旅館に泊まりたい。

 

八食センターから八戸駅までの道のりがまた大変だった。センターから駅までは車で10分~15分ほどなのだが、徒歩だと40分くらい掛かる。私は旅先で歩くのが好きなので、何を血迷ったか「歩いて帰ろう」ということになった。

自分たちの他に人っ子一人道を歩いていないこと以外は途中までは順調だったのだけれど、とあるポイントで道を渡りそびれ正規のルートを進むことができなくなってしまった。

慌ててGoogle Mapに別ルートを提示してもらい、そちらを進む。少し進んでいくと、非情にもナビはだだっ広い田んぼの真ん中を走る獣道のようなところを指した。いや本当にここ行くのかよ、と2人で笑ったがどうやってもこの道を行くしかない。新幹線の時間が迫っている。

私はこのあたりで完全にハイになっていて、雪だ~~~~とか何とか言いながらざくざくと音を立てて走った。コンクリートではない道、それも雪が積もって草の生えている道を歩くなんてそうそうできない。そう思ったら走るしかないと思った。後から聞いたところによると、氏曰く、「何でいきなり走り始めるんだろう」とやや不思議に思ったらしい。

夜の青森はさすがに冷える。寒い寒いと言いながら獣道を走り、それを抜けたらまあまあ車が通るのに歩道のないクソデンジャラスロードを2人でヒヤッヒヤしながら歩いた。

この時、氏は本当に轢かれたらどうしようとハラハラしていたらしい。一方、私は今年の初めに行った友人との仙台旅行の際に同じような経験をしていたので、わりかしケロッとしていた。あとはまあ、多分かなりハイだったのだろう。
それにしても、私は東北に旅行に行くと必ず歩道のない道を車とスレスレで歩く業を背負った女なのか?

何とか新幹線の出る25分前くらいには駅に着いて、少し前に『ボヘミアン・ラプソディ』を見ていたので駅前でクイーンの『We Are the Champions』を歌った。1人で。歌う時も踊る時も大抵1人だが、もう慣れた。相手が歌わないのなら私が2人分歌えばいいだけの話だ。

帰りの新幹線では2人ともうつらうつらとしていて、どうにかこうにか北千住まで帰った。買ってきたアップルティーを飲み、ドライりんごをむしむしと食べ、ちゃんと風呂に入って寝た。

 

総評。冒頭でも書いたけれど、今回の青森旅行は非常に楽しかった。特定の人間とこれだけ長い時間一緒にいて疲れないというのは非常にありがたい話だ。そこは本当に忘れてはいけないな、と書いていて改めて思った。

別に美談にしたい訳ではない。相手に対して思うところはめちゃくちゃにあるし、私だって向こうに迷惑を掛けまくっている。けれど、それでも、また次はどこに行こうかとどちらからでもなく話し合えるような関係はありがたいことで、そこを忘れて相手のあら探しばかりしてはよくないなと思えるようになった。

そして、やっぱり私には書くという作業が必要だなと実感した。書くことで思考が整理されるし、日々のことを手っ取り早く残せるのもいい。この話既にここで5万回してるな。

兎にも角にも、2人で楽しかったねえと思える旅行になって本当によかった。

翌日に氏は熱を出し寝込むことになったが、それはまた別の話だ。

背後で規則的に鳴る寝息を聞いている

f:id:ynynmsms:20181224213247j:image

1泊2日の旅行から帰ってきた。行っていたのは青森で、非常に良いところだったのだけれど、それについてはまた今度ゆっくりと時間をとって書きます。

此度の旅行に行く前には色々あって、向こうから「分かり合えないなら破局」との宣告を2度ほど受けて臨んだ訳だが、結論としてはとても楽しい旅行になって一安心だった。私は旅行の間はその話題を出さない方がいいなと思っていたのでその件については一言も触れなかったし、実際のところどう思っていたかは知らないけれど、向こうも蒸し返すようなことはしなかった。

ああ今この人は何を考えてんだろうなあ、何も考えてないのかなあ、など思わないでもなかったが、それよりもやっぱり2人で同じものを見て話して笑うのは楽しい。どうしてなのだろう。あの人と一緒にいると楽しくて、それは多分向こうも同じで、だからこそタチが悪いよなと思う。

 

「今が楽しければいい」という言葉の意味は分からなくもない。というか、旅行の間は私とてそういう気持ちだった。

はっきり言って、もう私は彼が私に言ったことをそんなに気にしてはいない。1人でしこたま踊って忘れたから。けれど、私はどうやっても先のことを考えてしまうし、そうなった時にこの人は私との先を考えることがあるんだろうかと思う。

相手に依存はしたくない。そこはお互い共通している。そして、氏は私に「いてくれるだけでいい」と言う。それはありがたいことだが、その「いてくれるだけでいい」は「いてくれるだけでいいからその代わり自分の考え方に賛同できないならやってはいけないと思いますよ」と同義で、それはそれでまた極端な話だよなあと思う。

一緒にいれば楽しいし相手に不満はないのだけれど、離れた時にふと「この人は本当に私と一緒にいたいんだろうか」とか「2人で過ごすこの時間はどこまで続けられるんだろうか」とかそういう良からぬことばかり考える。何てことのない生活の積み重ねが、今の私にはひどく途方のないものに感じられる。

 

f:id:ynynmsms:20181224213429j:image

昨日の夜23時頃に北千住の氏の家に帰ってきて、今日はせっかくのクリスマスイブだったから、鶏肉などを焼いて食べた。ミネストローネも作った。おいしい。特に鶏肉。仕込みから焼くまで全部やってくれた。とろとろとスープを煮込んでいる間に美味い肉が出てきたので何も言うことはない。

私は包丁がマジマジのマジに苦手なので野菜もほとんど切ってもらったけれど、もうなんかそれをいちいち情けないなとか申し訳ないなとかそういう風に考えるのはやめた。私は私のできるところで頑張ればいいや、と思う。

青森から買って帰ったシードルを開けて飲んだ。うまい。ビールのような色と味だった。近所のスーパーで買ったデザートチーズもうまい。全てうまい。この世はうまいもので溢れているので最高ですね。

 

夕方から氏は少し咳をしていた。夕飯のあと改めて熱を測ったら37度ちょっとまで上がっていてこれはまずいということになり、急遽もう1泊して昼間部屋に残って明日の夕飯などを作っておくことになった。新幹線で風邪でも貰ってしまったのだろうという話をした。私がApple Musicでジャズアレンジのクリスマスソングプレイリストをご機嫌で流している間に熱が上がっていたのだろうなと思うと少々申し訳ない気持ちになる。

明日も仕事なので早めに寝た方が良いだろうということで20時半を回る頃には布団に入っていた。私はそれからシャワーを浴びて、明日の夕飯はどうしようかなと考えながら、今はこたつに入ってぼんやりと色々なことを考えながら文章を書いている。

背後からは少し苦しそうな寝息が聞こえてくる。朝になったら熱が下がっていると良いなと思う。生活だ。どこまでも生活。心地よいのでなるべくなら地続きで続けていきたいが、じゃあすぐに一緒に住みましょうという話でもないので、上手いこと実家との二重生活を続けていなければならない。

 

少し時間と距離が離れると、お互い嫌な言葉ばかり口をつく。こちらが刺激しなければ向こうは何も言わない。そういう時は、対面でないコミュニケーションが仇となる。

不安に思うことや気掛かりなことは直接伝えた方が良いということは今回の件で痛いほど分かったので、同じようなアクシデントを起こさないように意識しようと思う。日々の延命措置だけではいつか何かがダメになるので、どうにかこうにか上手い方法に2人で着地できたらいい。

これで自分も明日熱を出したら笑ってしまうな、と思いつつ、今日は私も早く寝ようと思う。

退職エントリを書くほどのことでもない

12月19日。最終出社日。
特定の方々以外には特にこれといって深い思い入れもないので、さらっとお菓子を置いてさらっとメールを出してさらっと挨拶をした。

終わっちまえばこんなものよな、と思いつつ帰る準備をしようとしていると、何人かの社員さんがわざわざ挨拶に来てくれて、こちらの予想以上にいろいろなプレゼントを頂いてしまった。何だか申し訳ない。ありがたく使わせていただきます。

この時期のギフトは大抵靴下かブランケットよな、と思いつつ帰宅していそいそとラッピングをほどくと、やはりほとんどが靴下とブランケットだった。この手のものはいくつあっても良い。便利に使う。

同期などは自分ではぜっっっったいに買わないであろうジェラピケのもこもこ靴下をくれた。これは北千住の氏の家に持っていこう。西荻窪の友人の家では高校時代のジャージを着ている私だが、氏の家ではジェラピケのルームウェアを着ている。私の中にもまだこの程度の可愛げは残っています。

 

今の会社には新卒で入社して1年半と少し在籍をしていて、まあ正直に言うとなかなかに厳しい環境でそれなりによくやっていたと思う。体制自体はホワイトなので残業祭りでお金が出ないとかそういうことはなかったけれど、気持ちの問題として。

私は基本的に愛想がなく、人付き合いも仕事上のもの以外は求めないというスタンスでひっそりと出社していたのだけれど、ここでも何度か書いたように2、3人かそこらの社員さんとは今後も飲みに行きましょうと言い合う仲になれて、それは素直に嬉しい。普段の私の態度から考えたらずいぶんありがたいことだ。

別に意図的にそうしている訳ではないのだが、よく近寄りがたいとか何を考えているのか分からないと言われがちな人生なので、そんな中でも仲良くしてくれる人のことは基本的に大事にしようと思っている。自分の手の届く範囲の人を自分のできる最大限で大事にするので精いっぱいだ。

 

人の気持ちとは面白いもので、あんなにハンマーで殴られたような衝撃で頭に血が上っていたのに、2回ほど寝れば何だかすべてがどうでも良くなった。相手を無理やり自分のために変えようなんて思うのはちゃんちゃらおかしな話だ。もちろん相手からの歩み寄りがゼロでは厳しいが、向こうも自覚して改善しようとしてはいるようだし、そうなれば私が1人で怒っているのも変なのでもう静かにすることにした。

相手には「踊って解決しよう」と伝えた。部屋の灯りを消して、私のディスコプレイリストを流しながら、あのデカいベッドの上で2人で踊って今回の件は終わり。もうそれでいい。こうなったら踊るしかない。誰にどう思われようと、私はこういう時に「全部面倒臭くなったから踊って解決にしましょう」と相手に言える自分が結構好きだ。

 

先ほどまで、明後日からの旅行の準備をしていた。冬の旅行は中を変えるだけで良いので、実は夏よりも楽なんじゃないかと思う。思ったよりも軽装になりそうでほっとした。

現在の関係性に対して不安はないでもないが、多分2人で新幹線に乗っているうちに色んなことがどうでも良くなるんじゃないかなあという気がしている。というよりも、そこで一緒にいる楽しさみたいなものを実感できなかったら本当に先はないだろう。そうならなければいいなあと思える程度には私はまだ相手に対して非情になりきれないし、そんなに簡単に切り捨ててしまえるような心持ちで数か月の間一緒にいた訳ではない。あと、私は結構しつこいぞ。

温泉と海鮮は本当に素直に楽しみだ。あとはもう私が楽しいと思えないのならそれまでだし、なるようにしかならないので、そこのところは見極めつつどうにかこうにかやっていきましょうね。

人と関わるのってエネルギーを使うものだな

取り急ぎ記録まで。
昨晩、文章での殴り合いを経て、一夜明けた今は多少冷静になっている。

知り合って数ヶ月しか経っていないのだから当然と言えば当然のことなのだが、私は今まで相手の上っ面だけを見て満足していたらしく、諸々の価値観の不一致をいじるような展開になってしまった。
ところで不一致をいじるってすごく的確で良い表現だな。ベッド・インは最高。


まず第一に、私はやっぱり自分の容姿にめちゃくちゃに自信がなくて、そこを直球で言われるとなかなかキツいということが分かった。
ゴリゴリのウィークポイントをストレートに刺激されたもんだから瞬時に頭に血が上ってしまったのだろう。正直言い方については向こうも反省はしているようなのでそれでいきなりさようならという訳ではないが、これについては今後ことあるごとに蒸し返して詰ろうと思う。

あと、話すことで改めて見えてきたのがお互いの将来への考え方の違いだった。
私はあんまり日々の生活については刹那的に考えられないタチなので、向こうの「今が楽しければいい」という思考にはハァ~と変な声が出たし、そこの部分が食い違っていることについてはひたすらになるほどなあという感じだ。でも冷静になって考えてみればこれも別にどっちが悪いという話ではないんだよなあと思う。

 

相手側も己の態度を全く改善する気がないという訳ではなさそうだし、暫くは様子見なのかなと思っている。私は一人でも生きていけるしな、という考えだけは忘れないようにしたいし、自分がダメになる前にダッシュで逃げる算段はつけておこう。

このまま私の言葉がいまいち響いていないなと感じるような状況が続くようであればこちらのお気持ちも厳しいものになってくるので、そこの部分の感覚には変な誤魔化しをしないようにしたい。

 

散々「私のようなものに好意を持ってくれてありがたいな」みたいな気持ちでここに文章を書いてきたけれど、今はどちらかというと「オメーが死ぬかオレが死ぬかのどっちかしかねえ、準備は良いか」という気持ちになっている。マジで人間って面白いな。ひとつの実験として一周回って楽しくなっている部分もある。見極めが大事やね……。

あと落ち込んでいる時にきちんと話を聞いてくれて意見をくれる友人はありがたいですね。プライスレス。いつもありがとうございます。

 

ということでこれからはまた少し今までとは方向性の違う文章になるかもしれないけれど、引き続きアウトプットはしていきたいなと思っている。

映画を見るのも好きだしFGOだって好きだしSideMのアイドルは最高だし、全然やっていける。その上で氏と一緒に過ごすかどうかはまた別の話だ。