【10/7~11/10】Netflixで見た映画まとめ

私が映画を見始めたのは大学2年生くらいの頃だったと思う。趣味と言えるほど詳しい訳ではないが、「見ること」自体は好きで今でも自分のペースで気の向いた時にジャンル問わず見ている。

ただ、極度の出不精なので例え仕事帰りであってもなかなか映画館へ足を運べないのが大きな問題だ。職場近くの映画館の年パスに登録したのに全然見に行けていない。見たいと思う映画があんまりやっていないというのもあるが。

そこでNetflixである。ネトフリは私のような休日に家から一歩も出たくないタイプの人間には非常にありがたい娯楽だ。
別にアマプラでもU-NEXTでもHuluでも良いのだが、無料体験期間が終わった後もまんまと継続的にネトフリと契約している。

会社の昼休みや休日を利用してなるべくたくさんの映画を見たいので、記録の意味もかねてこちらに感想を書いていこうと思う。

ちなみに10月7日~11月10日の約1ヶ月での本数は11本(途中で切ったもの含め)でした。こうすると大体週2本くらいの計算(多分)なので全く見れてない時よりは結構見てるな。これくらいはコンスタントに見て行きたいな~。


FRANK-フランク- 
★2.8

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音楽の道を志すうだつの上がらない青年が、常時絶対に被り物を外さないエキセントリックなマジもんの天才・フランクとバンドを組んでてんやわんやする話。
一言でまとめると「凡人が天才を理解しようなんて片腹痛いわ」みたいな感じで、別に私は天才でもなんでもないんだけど主人公の無神経っぷりに終始イライラメーターが振り切れそうになりながら見ていた。

作中に出てくるバンドの音楽も好きな人は好きだろうけど……っていうタイプのアレなので特にそこでテンションが上がるでもなく。
私はバンドもの映画だとコテコテにエモいチャキチャキのオルタナロックみたいなやつが好きなので、一本線な感じの雰囲気にあんまりのめり込めなかった。

結構頑張って最後まで完走したけど結局冒頭に書いた「凡人に天才は理解できない」が結論になっている感じなので後味もそんなに良い訳ではない。
精神的に不安定なバンドメンバーの生き方に共感できれば楽しめるのかもしれないけど、私にはラリって人をブッ刺すだけの度胸はないです。


プリズナーズ
★3.3

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子どもが誘拐されたのでお父さん頑張っちゃう☆という大義名分のもとにパッパがこれでもかと暴走するサスペンス。よくまとまったシナリオ。長いけど。

父親と警官の二人の視点でひとつの事件を追い掛けるような形になるのだけれど、「警察は何もしてくれない、もういいワシがやる!!」と奮起したパッパのエスカレートっぷりがすごい。まさに最初からクライマックス。

容疑者を拉致・監禁・拷問の懲らしめフルコースでいたぶるくだりは血みどろなのはもちろん熱湯風呂みたいなシーンもあって本当にキツかった。人間ってこういう事態になると本当に歯止めが利かなくなるよねっていう危うさみたいなものがありありと描写されていて目を覆いたくなる。

警官の名前がロキだったり祈りのシーンが印象的だったり宗教観マシマシな感じなので、後から考察サイトを見てなるほどなーと思う部分が多かった。やっぱりこの手の映画はぼーっと見ては駄目ですね。


君はONLY ONE
★3.7

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ネトフリオリジナルの闘病もの。エンエン号泣した。
厳密には闘病ものっていうよりも、終末期患者とその近親者について真正面からすごく真剣に描いた作品だと思う。

結婚を間近にしたカップルの女性に不治の病が見つかって……というよくあると言えばよくあるストーリーなんだけれども、どちらかというと恋愛が主軸なのではなくて「自分の命の終わりに向けてどうやって日々を過ごしていくか」みたいなそういう観点で展開していくので変に甘ったるくなくて良い。

自分が死んだらこれでプロポーズするように、と彼女が指輪を彼氏に渡したり、それを受けて彼氏の方が感情を制御できなくなってキレたり、めちゃくちゃ人間じゃん~~~。ちょろいナオンなのでそういうとこがスゲ~~~良かったです。

ネトフリオリジナルの恋愛系は他に『好きだった君へのラブレター』と『シエラ・バージェスはルーザー』も見たけどその中では頭ひとつ抜けてると思う。
私の感動判定は最近大分ガバガバになっていますが(少し前に妖怪ウォッチでゴンゴン泣いた)、これは油断してると普通に感動するやつです。


テッド
★4.0

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最高だった。ずっと見たい見たいと思っていたので何でもっと早く見なかったんだろうと。

単純なコメディとしてだけじゃなくて、自分にとって大事な人に優先順位とかつけられる?っていう話でもあって。
もちろん友達より恋人の方を優先すべきなのはある意味正しいことなのかもしれないけど、だからといって自分の半身のような存在を蔑ろにはできないしな。

何と言うか、私の場合恋人よりも友達の方がより「自分と似ている」と感じることが多いので、なおさら身につまされるところがあったのかもしれない。

でももちろん思いっきり笑えるし、娯楽映画ってこういうもんだよな~~~。
あと主人公の彼女が人格者過ぎて抱いてくれと思いました。


ミッドナイト・イン・パリ
★-

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多分ウディ・アレン作品はこれが初めてだと思うのだけれども、開始20分くらいでどうにも合わなくてめちゃくちゃ巻きで見た。
過去のパリにタイムスリップするSF(すこしふしぎ)系だから好きだと思ったんだけどな~~。期待値が高すぎたのかもしれない。

あんまり惹かれなかった理由としては単純に私が海外の文学作品とか芸術家関係にとんと疎いというのもあるとは思うんだけど、それ以前に主人公とその彼女にも~~イライライライラしてしまって全然だめだったんだよなあ。私は一度でも登場人物にキレると終盤までずっとキレているタイプなので……。

ヘミングウェイはドクソ顔が良かったけどそれくらいしか印象に残らず、あとはもう雨のパリやね……そうやね……と思いながらエンドロールを眺めていた。虚しい。


キリング・ミー・ソフトリー
★3.0

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これは完全にタイトルで見た。というのもART-SCHOOLのアルバム『14 SOULS』に同名の曲が収録されているから。

そしてこれは映画とは全く関係ない所感なのですが、アートの映画由来の曲って(『ステート オブ グレース』とか)マジで全然映画の内容とかけ離れた曲調だったりするんだけど、あれは何なんだ? これだって絶対映画のストーリーとか映像考えたらあんな曲調にならんやろ。どうしてそうなってしまうん?

話が逸れました。
同棲してる彼氏がいるのに登山家のカレと熱烈なアバンチュールの末に勢いで結婚までしちゃった! でもどうやら彼ってサイコパスみたい……私ってば一体どうしたらいいの~~~!? みたいな話。
まあ正直あんまりヒロインに同情の余地はないし、結局そういうオチかいみたいなオチなのでストーリー的にはあんまりよくできてるとは思えず。

ただ登山家カレシのめちゃくちゃ静かな狂気みたいな魅せ方は良かったです。ああいう人って実際に会うと「怖ッ!!」になるか理性ぶっちぎりで惹かれてしまうかのどちらかって気がする。


ぼくたちのチーム
★3.8

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今回書いている中で一番人におすすめしたい映画。
ゲイの学生が主人公の青春映画っていうと大抵片想いの相手に振られて成長するとかセクシュアリティが原因でいじめられてそこからどう脱却するかとかその手の話になりがちな気がするんだけど、これはちょっと違う。

閉鎖的な寄宿学校でゲイの文学青年(いじめられている)と転校生(ゴリゴリのイケメンラガーマン)が同室になる話ってだけでご飯おかわりできるくらいエモいんだけど、これがよくある初恋青春モノじゃなくて本当に良かった。
ゲイを理由にいじめられている文学青年は始めは絶対無理!みたいな感じだったのに転校生も自分と同じゲイなんだと分かってから2人が歩み寄っていくのも良い。

ラグビー部っていうマジョリティに属していて学校のヒーロー的な存在の転校生はずっと自分が男性を好きなことを周りに隠しているんだけど、それに関する葛藤とかルームメイト(文学青年)との関係性とか、本当にきらきらしていて最後はよかったねえ~~~って思いきりニッコニコできる。本当におすすめ。


シェルブールの雨傘
★3.5

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おフランスミュージカル映画
マジで台詞が全部歌になってるので見始めた瞬間ちょっとどうかなと思ったんだけど、逆に変な間とかがないので結構するりと最後まで見終えることができた。古い映画ではあるけど映像も綺麗だった。

何だろう、普段恋愛系のドラマなんて絶対見ないし少女漫画とかも基本的に避けるのに、こと映画となるとどうしてもこういうシンプルな男と女の物語に弱い……。数年前に『君に読む物語』を見た時もナイアガラの如く涙を流したし。

賛否は別としても洋画って日本のドラマと違って恋愛ものでもちゃんと人間ベースというかフィクション色が強くなりすぎないところが好きで、これもヒロインが兵役に行った彼氏とは別の男と結婚するっていう展開になるの分かるんだよなあ。そりゃ帰ってくるかも定かではない彼氏を待つより金持ちの紳士の方が幸せって思わなくもないよなあ、みたいな。

でも結局彼氏は戻って来て別の女性と結婚するんだけど、お金はなくてもそっちはそっちで幸せな生活を送っていて、結局裕福で幸せなはずのヒロインは何だか浮かない顔をしてるっていう。幸せって何なんでしょうね。(ネタバレ祭り)


ブリジット・ジョーンズの日記
★-

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開始20分でブリジットにドロップキックかましたくなりすぎて停止ボタン押した。
申し訳ないけどそれが……全てだ……という感じです。

 

13日の金曜日(2009年のリメイク版)
★1.0

(ちょうどいい画像がなかった)

も~~~~~~~本当にドのつくクソホラー。
人と一緒にゲラゲラ笑いながら見たから良いけど1人で見てたら本当に時間の無駄だと思ったと思う。これは確実に見なくていいやつです。

 

ジェーン・ドウの解剖
★3.0

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解剖医の親子が死因不明のめちゃめちゃ綺麗な女性の死体を解剖してたら色々不思議なことが起こってさあ大変、なホラー。

ひとつひとつ体の部位を調べていくところとか、静かな解剖室でのこの先何が起こるか分からない不気味さはよかった。
ただ、仕方ないのだけれど結局オチがすぴりちゅある~~~んになってしまって残念。

FGOやってる人と一緒に見ると途中で「まさか……? まさか……!?」と盛り上がれますがそれ以降は特に大きなどんでん返しとかはないです。洋ホラーによくあるスピリチュアルオチなので……。

 

以上でレビュー終わり。
1ヶ月分溜めると大分長くなることが分かったので次からは半月に1回くらいのペースで感想を書きたいところですね。

あとこれ見ないと死ねないよみたいな面白い映画があったら是非ありとあらゆる手を使って教えてください。