2018-01-01から1年間の記事一覧

いつかの私たちへ

私たちはどうやったら幸せになれるのだろう。いつになったら幸せになれるのだろう。夜明け前の薄暗く濁った一人暮らしの部屋で、ベッドの中から窓の向こうの四角い街をただじっと眺めるだけの私たちを、一体誰が幸せにしてくれるのだろう。 私たちは夜を愛さ…

「私は子供を産まないんだなあ」と思いながら職場のトイレで啜り泣いた日があった

「子どもを授かること=幸せ」なんて方程式は現世において本当に呪詛のようなものだと思う。女性の独身はかわいそうとか、子どもを産めないのはかわいそうとか、そういうのは本当に不要な気遣いだ。 子どもの頃に聞いた歌(多分何かのアニメのOPか何かだった…

コーヒーの味を思い出すことはしない

最寄駅までの道にある、昔ながらの佇まいをしたやや小汚い喫茶店がずっと気になっていた。踏切沿いにあるその店は、ほんの三、四席のこじんまりとしたカウンターと、四角い白いテーブルが五つほど配置されているだけのシンプルな造りで、いつも地元の人間で…

本当の私なんてどこにもいないのかもしれないけど、それでも良いと思えるようになれたら

ふと考えてみると、20歳を迎えてからは「この人と一緒にいる時の自分はいい感じかもしれないな」と思える相手としか積極的な関わりを持たないようになっている。無意識のうちにそうやって人付き合いを選り好みしているから、友達とか大事な人は多い方ではな…

「推し」という表現に対して長いこと感じていた違和感の正体を探る

今ではすっかりオタク市民権を得て数多のオタク達がこぞってSNSのプロフィールに書き連ねている「推し」という表現だが、私はどうも「○○推しです!」といった言説に対し違和感を感じることが多く、今回はその違和感について書いてみようと思う。 いつからか…

おいしいご飯は最高♡とのたまいつつバイキングに行ったら同行者がウイルス性胃腸炎になった

先週、都内の某所に蟹の食べ放題に行った。いや、厳密に言えば蟹の食べ放題ではなくディナービュッフェだったのだが、私はほとんど蟹しか食べていない。蟹の他はホタテが少しと、デザートのケーキと果物を数種類ずつといった具合である。 シェフが一枚一枚切…

頼むから誰か2018年8月16日に渋谷で私が一体何をしていたのか教えてくれ

太古の昔より言われていることだが、人の記憶とは非常に儚いものである。かく言う私も、現在進行でその格率を身を以て体感している。 2018年8月16日の予定が思い出せない。 たった2ヶ月半前のことだろうに、と思うかもしれない。しかし、本当に綺麗さっぱり…

文章で食っていきたい、なんてかっこいいことは言えない

大学生の頃、某女性向けサイトでなんちゃってライターとしてアルバイトをしていた。わざわざこのブログを読んでくれている人なんて本当に1日に1人いるかいないかなので大して濁す必要など全くないのだけれども……。ちなみにそのサイトの検索窓に「星野」と入…

どうやってもクリープハイプを好きになれないけど別に誰も悪くないよね

別に尾崎世界観氏に個人的な恨みがある訳ではない。さらに言えば、彼らの曲を能動的に聞いたことなど人生で一度か二度あるかないかというところなので、批判をする資格すらないのかもしれない。というか、そもそも今から書く諸々のことは批判なんて呼べるよ…

最近は仕事でセクハラ・パワハラ・モラハラ三拍子揃ったCDばかり聞いている

気付けばもう今年も終わりそうで、不思議なことにこのブログは今でもちらほら見に来てくれている人がいて、また思い出したように書いている。 思えばこの数ヶ月、「まとまった文章を書く」ということをとんとやってこなかったように思う。理由は色々あって、…

20代クソオタク女がマッチングアプリを使ってみた話

お久しぶりです。1年前くらいの自分が声優のガチ恋を拗らせててアイタタタって感じなんですけど、後々その状態から前向きに抜け出せたという事実が結構いい話なので(そうか?)、消さずにとっておきます。 さて、突然ですが、今回はここ2、3ヶ月くらい使っ…

就職してノイローゼになった話

昨年12月、人生で初めて近所の精神科に行った。そこの先生が言うには「適応障害」でプチ鬱一歩手前、要するにノイローゼ状態ということらしく、診断書を発行してもらい会社を2ヶ月休職することになった。 順を追って書く。まず、昨年10月頃から会社にいるこ…